未来に向けて

ある特別支援学校で講演をさせていただく機会がありました。その講演がご縁となり、支援学校の先生と当グループの見学をご希望されたお母様方が、青山の事業所にお越しくださいました。

見学会では、青山の本社オフィス、一般社団法人アイエスエフネットベネフィット、SOHOオフィスの匠ソホラをご見学いただいた後、匠カフェaotto (あおっと)でお飲み物を召し上がっていただきました。そして、先生やお母様方のお話や質問などを伺っていた時のことです。

ある一人のお母様から「うちには、陸上をしている高校2年生の娘がおり、卒業後も陸上を続けたいと想っています。娘が陸上を続けながら、働くということが御社では可能でしょうか?」と質問いただきました。

私は、すぐに「もちろん、可能です。自身の強みを伸ばしてほしいと想っています。」とお答えしました。

見学会から帰られた後すぐに、その質問をいただいたお母様より「是非、娘を連れて、レストランの見学に行かせていただきたい」とご連絡があり、早速レストランにお越しいただきました。

それが、酒井さんとの初めての出会いでした。

酒井さんは、高校2年生のときから、幾度となく表参道の骨董通りにある創作料理レストラン「l’artisan(ラ ルティザン)」や、青山の匠カフェaottoでインターンシップを行いました。また、私も酒井さんが通われていた支援学校に何度か足を運び、2015年4月より彼女を正式に社員として迎えました。もちろん、お母様と酒井さんの希望でもあった、陸上のトレーニングも就業後に継続して取組んでいただいており、夢をかなえるために日々がんばっています。

彼女は、インターンシップの期間中、通勤の練習をしたり、提出書類を幾度も書き直したりと、ご家族や学校の手厚いフォローがあったことはいうまでもありません。

入社まで繰り返しインターシップを行ったこともあり、入社後お店にもすぐに溶け込み、スタッフとの連携も申し分なく業務ができました。また、意欲的にお客様へのご案内やメニューを覚えるなど、日々努力を重ねています。

私は表参道のレストランの物件を見に行った際に、即決で契約を決めました。お洒落な街の綺麗なレストランで障がいのあるメンバーが笑顔でイキイキと働く、そんな様子が目に浮かびました。そして「ここでレストランを行う」と決め、スタッフとも何度も打ち合わせを行いスタートしました。

そのl’artisan(ラ ルティザン)に、酒井さんが加わり本当にうれしく思います。

人間誰しも得て不得手なことはあります。ですが、それを理由に就労できないということがあってはならないと考えています。どのように弱みを克服し、弱点を補い合い、強みを活かし、相手を認め、チームワークで乗り越えるのか、が大切だと思います。

例えば、計算が苦手な方が多いために、iPadを用いたオーダーシステムを導入したり、メニューに興味を持ってもらうために、畑に共に行き、野菜の名前を覚えてもらったり、現場でも様々なアイデアを持ち寄り工夫しています。何より、そのような想いを持った社員が多く集まり、思いやりにあふれていることをうれしく感じています。

先日、障がいのある方が、お子さんと共にl’artisan(ラ ルティザン)にお越しになり、お食事をされていきました。その日の夜、そのお子さんが「私、将来あそこで働きたい、お料理をしてみたい」とお母様にいったそうです。それをお聞きしたとき、本当にうれしく思い、このレストランを作ってよかった、私は間違っていなかったと、確信しました。

表参道のl’artisan(ラ ルティザン)などで、当グループのメンバーが働いている姿をご覧になったご家族や、一般的に就労が困難といわれている方が、希望を持ってくれることを信じて、これからも様々な雇用の形を作っていきたいと思います。

1年間にわたり、連載の機会をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。

少しでもご興味がありましたら、カフェやレストランなどにお立ち寄りいただけると幸いです。

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◎参考サイト

ビュッフェスタイルレストラン l’artisan (港区南青山)

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