新たな分野への挑戦(農業)

前回前々回とレストランやカフェなどIT事業以外の展開についてお話させていただきましたが、今回は農業事業についての取り組みをご紹介します。

レストランや、カフェを展開するにつれて、地方での障がいのある方の雇用の場や、就労移行訓練を行っている方の訓練の場を創っていくため、農業への展開も視野に入れ始めました。

そこで、当グループにもともと農業に従事していたメンバーがおり、彼を中心に2013年頃から本格的に農業の展開に着手いたしました。はじめは試行錯誤の繰り返しでしたが、地元の方、農家の方の暖かいご支援のもと、障がいのある方を含め5人(2014年12月現在)が、宮城県松島町にて働いております。また、2015年1月には新たにアイエスエフネットライフの松島事業所をオープンいたしました。更に展開を行うことで、社内のみならず近隣の自治体からも、障がいをお持ちの方に働いていただける環境を作ってゆきます。これから農作業が忙しくなる春先に向けて、雇用環境を創るべく尽力し、10名以上の方に働いていただけるような農地環境にしてゆく予定です。

「なぜ、農業なのか?」と思われる方もいらっしゃると思いますので、私が出会った方の事例をご紹介させていただきます。

もともと、事務の仕事をしていた方なのですが、パソコンの画面を終日見て仕事をしているということもあり、常に脳が活性化されている状態となりってしまい「夜、眠れない」という症状があったのだそうです。

そこで、農業に従事してみたところ、

  • 食事が美味しく食べられる
  • 太陽の光にあたることがとても健康に良い(生活リズムが整う)

ということに気が付き、体内時計に良い影響があるのか「朝、目覚まし時計なしでも自然と起きられるようになった」ということがありました。

また、1年ほど前から農作業に従事している方の中に、喘息の持病のある発達障がいの方がいました。その方は、従事し始めた当初、作業を開始して1時間ほどで疲れてしまい、毎日農園の小屋で休憩を取っているような状況でした。しかし、毎日継続して作業をする中で、喘息の発作も現場ではほとんどでなくなりました。また、暑い日や炎天下で6時間以上(休憩をいれながら)作業を行っても、まったく疲れた様子もなく働けるようになりました。チャレンジすることに自信がついたのか、週末には嬉々として趣味やボランティア活動にいそしめるようになったそうです。そして、今では農業に関わる他のお客様先での業務が出来るようになり、その方のご家族も、とても喜んでいらっしゃいます。

*農業に従事しているメンバー

このように、農業には大きな魅力があります。当グループでは、レストランで普段ホール業務や調理をしているメンバーも、定期的に畑を訪問して収穫作業に携わる、という取り組みを行っています。野菜の収穫作業を行い、成長の過程を見ることで、接客の際に自信をもってその野菜の特徴や生産地などを説明できるようになりました。そのような姿を見ると、とてもうれしくなります。また、実際にレストランのメンバーが生産者と関わることで、野菜を大切に思う意識も芽生え、関心を持つようになっているようです。

また、2014年1月から「東北EGAO(えがお)便」として、季節の野菜を月に1度、定期販売しております。その梱包から発送まで、障がいのある方も携わっていることに注目をいただいております。私も定期購入をしていますが、溢れんばかりの大きな野菜が箱いっぱいに入っており、毎月の楽しみの1つです。野菜以外にも、健康に良い野菜チップスやわかめなども入っていることがあり、少しでも東北の復興や、障がいのある方のお役に立てればということで、お客様も増えてきております。

*東北EGAO(えがお)便

現在、農業事業は松島町のみですが、今後は日本全国でも展開をしてゆきたいと考えております。

このように、レストラン、カフェ、農業と、本業のITとは異なる分野の事業も行っていますが、【雇用創造】という大義を強く持ち1人でも多くの方の笑顔のために、これからもまい進してゆきたいと思っております。

最後までお読みくださりありがとうございました。

◎参考サイト

アイエスエフネット ライフ仙台日記 (ブログ) 〈2014年10月23日付け〉

実際に農業を経験された方が感じたこと、農業に取り組むことで体の調子がよくなったことなど、自身の言葉で綴ったブログ。

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